ホームページを作りたい!
そんな時に役立つのが「ホームページ作成ツール」です。
ひと言でホームページ作成ツールといっても、そのサービスは様々で、初心者が簡単に作れるものから、中身もデザインもじっくりこだわってカスタマイズしたい上級者も満足するものまで、いろいろなものがあります。
近年、様々なタイプのホームページ作成ツールやサービスが登場しており、初心者にとってはサイトの説明を読むだけでも大変。
具体的なイメージが掴みにくく比較も難しいものです。
読んでもよくわからなかったり、何を比べて選んだらいいのかわからなかったりと、自分にはどれが合うのだろう?と迷ってしまうことも。
そんな時、自分にピッタリなサービスを見つける最もよい方法は、「実際に使ってみること」です。
多くのサービスで無料プランが提供されていますので、試しに自分のサイトを作ってみること、また公開までの一連の流れを試してみましょう。
無料ホームページ作成ツールおすすめ7選
無料プランがあり、初めてさんやベテランさんなど、使う人によって変わる使いやすい基本ポイントを元に7つの無料ホームページ作成ツールを比較しました。
WordPress(ワードプレス)
中級~上級者向
有料版:なし
独自ドメイン:可
無料版ページ制限:なし
容量:無制限
広告表示:なし
テンプレート数:8000個以
日本語サポート:なし
ワードプレスとは、2003年にオープンソース型のブログシステムとして公開されてから、世界の60%以上の圧倒的シェアを誇る日本・世界共に利用率No.1のソフトウェアです。
ドメインやページ数制限がなく無料で使えること、プロが作った無数の公開テンプレートやプラグインを利用することもできるので、ワードプレスからスタートする方も多くいます。
さらに自由度が高くカスタマイズもしやすい為、大きなサイトや凝ったサイトの運営を目指す方、またwebの勉強やSEOを始めた方からwebエキスパートまで幅広い層に利用されています。
WordPressの特徴
<メリット>
- ソフト代無料で機能制限なく誰でも使える
- テーマ(デザインテンプレートなど)やプラグインが豊富
- 書籍やネット情報、利用者が多いのでわからないことを調べやすい
<デメリット>
- 使いこなす為にはHTML,CSS,PHPなどある程度の専門知識が必要
- ソフトは無料だが、ドメインやサーバへの契約、コストは別途必要
- カスタマーセンターなど問合せ先、サポートがない
WIX(ウィックス)
初級~上級者向
有料版:あり
独自ドメイン:無料版・不可/有料版・可
無料版ページ制限:なし
容量:500MB
広告表示:あり
テンプレート数:500種類以上
日本語サポート:なし(英語・スペイン語・ポルトガル語・イタリア語のみ)
WIXとは、2006年創業のクラウド型ホームページ作成ツールで、世界190か国、全世界に1億6000万人以上のユーザーにサービスを提供しています。
ドラッグ&ドロップで直感的に操作できることで初心者にも使いやすく、海外仕様のシンプルでおしゃれなテンプレートデザインが選べるのも魅力です。
また専門知識のある方なら凝ったデザインにカスタマイズすることも可能なので、幅広い層のニーズに応えてくれます。
無料版でもページ数制限がないので、ある程度のボリュームあるサイトを手軽に構築したい方にも向いています。
Wixの特徴
<メリット>
- 初心者から上級者まで幅広い利用に向いている
- デザイン性の高いテンプレートが豊富で、ある程度のカスタマイズができる
- 無料版でもページ数制限がない
<デメリット>
- 独自ドメイン、広告非表示の利用は有料版のみ
- 海外仕様の為、操作性に少し違和感があり日本語でのテキストバランスが崩れがち
- 日本語サポートがない
ペライチ
初級~中級者向
有料版:あり
独自ドメイン:無料版・不可/有料版・可
無料版ページ制限:あり(1ページ)
容量:無制限
広告表示:あり
テンプレート数:60種類
日本語サポート:あり(チャット、メール、サポーター支援、セミナー等)
ペライチとは、「誰でも・簡単に・素早く」ホームページを製作できるツールとして現株式会社ペライチにより2015年に開始されたサービスです。
「日本発、日本人が使いやすいツール」として他社と一線を画した特色が人気で、2019年7月時点には17万人を超えるユーザーが利用しています。
特徴的なのはランディングページにも適したスマホでも見やすい1枚ものの縦長ページ仕様。
初心者にも使いやすく、専門知識不要で3ステップの簡単操作、開始から30分で公開できる手軽さがありながら、オンライン決済等の機能を単品追加できるなどカスタマイズ自由度の高さもあります。
また全国にいるペライチサポーターからフォローを受けることもでき各分野のセミナー開催なども精力的に行われているので、集客やWeb技術を学びたい方のニーズにも広く応えています。
日本語によるサポートの充実、他サイトとの差別化を求める方にも向いています。
ペライチの特徴
<メリット>
- 専門知識不要で初心者にも使いやすい
- スマホでも見やすい1枚もののページ(容量無制限)が簡単に作れる
- 日本人に使いやすい仕様、サポートやスキルアップへのフォローが手厚い
<デメリット>
- 無料版ではページ数制限がある
- シンプルな反面、無料で凝ったサイトを作りたい方には物足りなさも
- アフェリエイト・ppc広告などを効率的に利用したい方には不向き
Google Site(グーグル サイト)
初級~上級者向
有料版:あり(G Suite)
独自ドメイン:無料版・不可/有料版・可
無料版ページ制限:なし(無制限)
容量:無制限
広告表示:あり(Googleを想起させる文言)
テンプレート数:10種類以上
日本語サポート:あり(サイトヘルプ)
グーグル サイトとは、米国googleが展開するサービスのひとつで、G Suiteサービスの1コンテンツとして2008年から提供されたWebサイト無料作成できるツールです。
テンプレート数はあまり多くなく、デザイン性はあまり重視されてないイメージですが、専門知識不要でシンプルに作成ができること、YouTubeやGoogleマップなどのグループサービスと連携や共同編集がしやすいのが特徴です。
Googleアカウントを持っていれば無料で利用できる点からも、手軽にサイト構築したい方やメンバーで共有して編集したい方、社内共有サイトや組織ポータルサイトとしてホームページを構築したい人にも向いています。
Google Siteの特徴
<メリット>
- グーグルサービスの連携、活用がしやすい
- アカウントがあれば無制限にページを作れる
- 専門知識不要で初心者にも作りやすい
<デメリット>
- デザイン性の高いサイトには不向き
- 編集対応可能なブラウザに制限がある(Chrome, Firefox, Mozilla)
- 5階層までしかページ作成ができない
Ameba ownd(アメーバ オウンド)
初級者向
有料版:あり
独自ドメイン:可
無料版ページ制限:あり(10ページ)
容量:無制限
広告表示:あり
テンプレート数:40種類
サポート:あり(メールのみ)
アメーバオウンドとは、アメブロを運営する株式会社サイバーエージェントが2015年から提供しているホームページ作成サービスで、2020年には会員数100万人を突破しています。
シンプルでおしゃれなデザインのテンプレートが豊富で、スマホ表示にも対応している点、SNSと連携しやすい点も魅力です。
操作性の感覚が近いという理由もありアメブロユーザーにも人気でブログの拡張版として移行する方もいるようです。
直感的な作成には定評もありますが、上級カスタマイズへの対応は薄い為、専門知識のある方には物足りないものがあります。
珍しいポイントとして、取得の手間と費用は別途かかりますが、無料プランで独自ドメインの使用が可能ですので、操作性のよいツールで手軽にオリジナルドメインを利用したい人にも向いています。
Ameba owndの特徴
<メリット>
- 手軽にシンプルでおしゃれなサイトが作れる
- 無料版で独自ドメインの使用が可能
- ブログやSNSとの連携がしやすい
<デメリット>
- 独自ドメインは自分で取得、別途費用が必要
- 細かいSEO対策ができないので集客には不向き
- 上級者向けカスタマイズができない
Jimdo(ジンドゥー)AIビルダー
初級~中級者向
有料版:あり
独自ドメイン:無料版・不可/有料版・可
無料版ページ制限:あり(5ページ)
容量:500MB
広告表示:あり
日本語サポート:あり(サイトヘルプ・メールのみ)
ジンドゥーとは、世界170万以上のユーザーをもつドイツ発生のクラウド型ホームページ作成ツールで、日本ではKDDIウェブコニュニケーションズが提供しています。
CMSを使ったコーディングができるエディターにも適した「ジンドゥークリエイター」とAIを用いた知識不要で簡単作成できる「ジンドゥーAIビルダー」の2種類が用意されています。
どちらが自分に向いているかわからない場合でも、質問に答えていく形で自分に合ったサービスが選択できるため、目的を整理しながら作成を始めたい方にも向いています。
作成アシスタント機能のあるAIビルダーでは、作成画面でもAIが丁寧にアシストしてくれる安心感があり、その業界や仕事内容に合わせたページ作成を自動生成、サポートしてくれます。
Jimdoの特徴
<メリット>
- いくつかの質問に答えていくと自動的にページができる
- 無料版でも5ページのサイトが作れる
- 初心者でも作成から公開までがスピーディ
<デメリット>
- 無料版では独自ドメイン、広告非表示の機能がない
- 無料版には上級者向けSEO機能がない
- 電話サポートがない
BASE(ベイス)
中級~上級者向
有料版:なし(注文毎に別途決済手数料やサービス利用料が発生)
独自ドメイン:可
無料版ページ制限:なし 容量:無制限 広告表示:あり(ロゴ)
テンプレート数:無料11種類(有料テーマ多数)
日本語サポート:あり(問合せフォーム、メール、チャット)
BASEとは、株式会社BASEが運営するECサイト製作ツールで、公式発表では130万以上の出店者登録があります。
前項までに紹介したホームページ作成ツールとは少しタイプは異なりますが、ホームページを兼ねた販売目的のサイト構築サービスとして比較対象にしてみました。
最短3分で開業でき、決済機能や見栄えの良いテンプレート、アクセス解析などを備えたネットショップが簡単に作れるのが特徴で、決済が発生すると費用がかかりますがページの作成自体は無料。
商品を売りたい、手軽にお店を持ちたい人に利用されています。
BASEの特徴
<メリット>
- 出店費用無料で簡単にネットショップが作れる
- 無料版で独自ドメイン、QR決済、クーポン発行などの機能が充実
- HTML編集機能が使えるので上級カスタマイズも可能
<デメリット>
- 決済手数料にプラスしてサービス利用料がかかる
- BASEだけでは集客力が弱い
- 売上が高くなるとカラーミーショップなど他社のコスパがよい場合も
タイプ・目的別 ホームページ作成ツールの選び方
7つの無料ツールを比較してみると、それぞれメリットデメリットがあり、どれを使うかはスキルプラス目的をあわせて考えるとよさそうです。
「ホームページ、Webの専門知識がない」
「すぐにサイトを持ちたい」
専門知識不要、ドラック&ドロップで作成、ひとつのサービスで短時間公開可能な「ペライチ」や「ジンドゥーAIビルダー」もいいかもしれません。
「簡単に作れるシンプルでおしゃれなサイトがよい」
「Wix」や「ameba ownd」も良さそうです。
多くの機能はなくても、デザイン性についてチェックしておきましょう。
「将来的には段階的に販売展開などを考えている」
販売機能・決済機能などのオプションが追加できる「BASE」「Wix」「ペライチ」なども。
決済機能などがついている場合は、手数料もそれぞれのサイトでの手数料も確認が必要です。
「サポートがあり、問い合わせもしやすい」
日本語サポートやセミナーや勉強会などのサポートがある「ペライチ」もおすすめです。
「サイトからお客様を集めたい」
上級者の場合はwordpressも選択肢だと思いますが、初心者の場合はSEOに強いことがわかっているペライチがいいでしょう。
改めて自分が欲しいポイントを意識して比較してみると、サービスも選びやすくなります。
単純に評価やレビューが高くても、使用感や好みなどは人それぞれなので、実際に触ってみた印象、目的を元に自分にマッチするサービスを探しましょう。